
当研究所について
当研究所は、長年にわたりこれまで蓄積した改善のノウハウを駆使し、「強固な組織に貢献する人づくり」を通じて、産業界をはじめ、社会に貢献する事業を展開いたします。
それぞれの組織風土の実情に合わせ、従業員の意識を高め、職場の雰囲気を良くし、会社の体質強化を図るためのチャレンジをしていく所存です。
社員の活力を最大化し企業と社員の未来の共生を目指す組織パートナーとしてこれから始動します。
また、組織にとどまらず、働く人が混とんとした現代社会をたくましく生き抜くために必要なことを伝え、人と組織に貢献していきたいと考えています。
代表 根本忠一
代表あいさつ

人と組織活性化研究所代表 根本忠一(ねもとただいち)と申します。
1988年から36年8か月、日本生産性本部に勤務し、2025年4月に独立いたしました。
我が国の産業メンタルヘルス研究の先駆けとなったメンタル・ヘルス研究所で培った経験を活かし、社会、特に産業界のために貢献する事業を展開したいと考えています。
これまで長きにわたり、メンタルヘルスの目的を「働く人の健康と組織の活性化の同時実現」に据え、多くの企業・団体や労働組合の改善に取り組んでまいりました。蓄積されたノウハウをもって、これからも、ストレスチェックに基づく職場改善、企業コンサルティングや講演、研修に力を尽くしたいと考えております。
現代において社会はあまりに変化し、人の考え方・価値観や人間関係、そして組織構造までが大きく変貌しています。
私は以前から、人が理不尽さや不条理を抱えながらどう社会と関わり、その社会をどう形づくるのか、そのことに目を向けてきました。ストレスをなくすよりも逃げようのないストレスの中で人はどう生きればいいのか、その答えを求めてこの仕事を続けてきました。現実の一番の課題は教育による人材育成ですが、その一方で、いかに生きるかという問いを働く人に向けることもとても重要であると思っています。ハードワークに耐える意思を持った個人が強固な組織づくりに貢献する、その課題をこれからも探求していきたいと思います。
人づくりを通して良き組織を作りたい、その意思をお持ちの方は是非ご用命をいただければと思います。これからよろしくお願いいたします。

代表プロフィール
略歴
1958年 福島県いわき市生まれ
1982年 磐城高校、明治大学を経て民間企業(電子・機械の専門商社)に入社
1988年 日本生産性本部入職
2025年 日本生産性本部退職、人と組織活性化研究所を立ち上げる
資格・職歴
- 日本産業カウンセラー協会認定シニア産業カウンセラー
- 国家資格キャリアコンサルタント
- 公益財団法人 日本生産性本部 メンタル・ヘルス研究所 元担当部長特別研究員
- 日本産業カウンセリング学会 元常任理事
- 日本家族カウンセリング協会 元理事
- 一般社団法人 産業保健法学研究会 元理事
- 平成26年度文部科学省うつ病研究会 委員
著作
- 「ホワイトカラー問題と企業組織の活力」『現代のエスプリ』№332「組織の健康」1995
- 「企業内教育とカウンセリング・マインド」『産業カウンセリング入門』〔改訂版〕(共著)2007
- 連載「たくましくしなやかにともに誇り高く」CO-OP NAVI日本生協連合会2009~2011
- 単著「今を生き抜く 幸せに働き、喜んで生きるための36章」(コープ出版)2012
- 「現場視点でのメンタルヘルス対策の現状と本質的課題」『日本の人事部LEADERS オピニオンリーダー100人が提言』2013
- 生産性新聞「ストレスチェック制度義務化が問う職場の今」連載2015
- 「ストレスチェック制度施行と「ポスト医療化」の課題」『日本の人事部LEADERS HRのオピニオンリーダー100人が語る人・組織・経営のプレゼンス』2016
- 「社員のメンタルヘルスと企業の経営倫理」『月刊潮』10月号(潮出版社)2017
- 「組織を通して社会貢献する構図を」『安全スタッフ』2018
- 信濃毎日新聞デジタル連載「語る@信州」2022~
- 連載「人事が押さえたいメンタルヘルス推進のポイント」日本人材ニュース2023
- 「日本を支える人づくり -産業界と教育界の連動の課題-」学校メンタルヘルスvol.28,No.1 2025
- 単著「慶太伝」(信毎出版センター)2025
- 随筆「五島慶太が現代に問いかけるもの」『月刊潮』10月号(潮出版社)2025
業績
- エッセイ「心の医療を託す人」で第13回GE横河メディカルEssayコンテスト 審査員特別賞 受賞(審査委員長渡辺淳一氏)2000
- 論文 「いのちに資する労働組合運動のために」で、ゼンセン同盟第5回山田精吾顕彰会論文コンテスト 入賞 2002
- 論文「メンタル・ヘルスの指標を用いた組織活性化の試み」2011で全日本能率連盟賞 受賞2012
What’s New
11月30日(日)に青木村で講演会の講師にお招きいただきました。
「慶太伝」を発刊し半年が過ぎました。
「強盗慶太」の異名によりご子孫、青木村の皆さんは人に言えぬご苦労をなさったことは誰も知りません。
あらためてここで五島慶太の人間像そのものに迫り、彼が現代社会に語りかけているものとは何か、ご来場の皆さんと一緒に五島慶太の現代的意味、そして未来に向けて指し示していることを考えたいと思います。
11月28日(金)に北海道生産性本部で今年も講演の機会をいただきました。
「職場メンタルヘルス最新事情~ニューノーマルにおけるメンタルヘルス活動の諸問題と対策の方向性について」
https://www.hpc-net.jp/business/seminar/study/2025-2480
北海道生産性本部メンタルヘルス研究会はメンタルヘルスの草創期から続く伝統ある研究会です。私も30年以上関わってまいりました。今回は「ニューノーマル」に焦点を当てます。
“危機を乗り越えたら以前の状態に戻る” という楽観的な考えをとらず、むしろ新たな未来を創り、今まで見ようとしてもいなかった場所に無限の機会が潜んでいるという希望的かつ不可逆的な考え方を持つことが「ニューノーマル」です。
組織は危機に瀕した時に、誰かが「生き残りのためにはこれまでのスタイルを捨て変わらないといけない」という教条主義をみずから煽ることがあります。その結果、変化至上主義が起こり過去を葬り去ることに価値が置かれ、それが目的化されることになります。
危機状況において過去を捨て新しい選択がなされたときに、それに追従する人はこれまでの拠りどころをなくし未来への不安を強く抱き、前に進む力と踏み留まろうとする力がそこで拮抗することになり、人間にストレスを与えることになります。
かつて日本的経営を放棄し成果主義に舵を切った後に年間自殺者が3万人を超えたという事実をある程度研究された方ならご存じだと思います。残業時間のみが原因ではありません。
退くに退けない状況に置かれたときにそこにどう向き合い、人をどう活かし組織が活力を得ることが出来るか、参加者とディスカッションをしながら、道筋を示したいと思います。
11月23日(日)に立教大学においてビジネスクリエーター研究学会第31回研究大会で発表させていただきます。
そこで「激動の明治期のビジネスクリエーター五島慶太に学ぶリーダーの人間形成」というテーマで発表させていただくことになりました。
事業を興すことに社会的意義を見出すことは現代社会においては困難に思えます。逆に現代社会に欠けているのはそのことに思えます。
企業が社会の公器である、それは五島慶太の生き方に学ぶことが出来ます。
そうした生き方、思想はどのように培われたかを学会で発表し、その現代的価値について斯界の専門の先生方の評価を仰ぎたく思います。
事業内容
講演
これまで、大企業から中小に到る企業、官庁・自治体、生協、連合・産別・単組など労働組合で延べ1,000回を超える講演をしてきました。また心理、産業衛生系の学会で講演やシンポジウムにも登壇してまいりました。2013年には、「日本の人事部LEADERS」において『オピニオンリーダー100人が提言』のひとりに加えていただきました。その経験を活かし価値ある講演を提供したいと思います。
- 職場活性化の視点でのメンタルヘルス
- 健康経営を現場で生かすノウハウと考え方
- 管理職のためのメンタルヘルス
- ダイバーシティ・インクルージョン
- 職場で生かすカウンセリングテクニック
- 働きがいを見出し、それをパワーに変える
研修
ストレスチェックが始まる前から、日本生産性本部のJMI健康調査結果を使って、それぞれの組織に合わせた研修を実施してきました。また、そこで得られた知見により、テーマ別や階層別の研修も展開してきました。特に念頭に置いたのは現場を活性化させるための管理監督者研修です。また医療・心理・福祉系の専門家に対して企業の実情に見合った対応のポイントを伝える啓発的研修も実施してきました。
- 職場活性化と部下育成のための管理職研修
- 職場で生かすストレスチェックの集団分析
- 働きがいを感じ人生を豊かにするための研修
コンサルティング
それぞれの組織が抱える問題に対して、管理者の成長を念頭に対応してきました。“これをすれば解決する”というノウハウを伝えるよりも、改善の目的を咀嚼して伝え問題解決のためのモチベーションを高める取り組みをしてきました。強化された組織は予想外の、予想を超えた変化を遂げることを何度も体験してきました。それを引き続きおこなっていきます。
- ストレスチェックの集団分析の管理者への指導
- 組織活性化についての指導
- 職場の諸問題への対応
カウンセリング・コーチング
経営者や管理監督者がその責務を遂行するための相談にこれまでずっと関わって来ました。そこで培った経験を事業として展開したいと思います。上に立つ方は自分に与えられた課題を自分で解決しなくてはならない場面が少なくありません。その状況下で最適解を求めるトップの方に寄り添い、課題克服に向け伴走したいと考えております。
- カウンセリング
- マネージャーコーチング
- エグゼクティブコーチング
執筆
これまで研究論文から、企業・労組の機関誌、エッセイまで数多くの文章を書いてきました。単著としては、2012年に「今を生き抜く 幸せに働き、喜んで生きるための36章」、2025年には東急創業者五島慶太の伝記「慶太伝 立志編」を上梓しました。これからも人の心に響く文章を心掛けて執筆を続けてまいりたいと考えております。
- ホームページ・メルマガや雑誌のコラム、エッセイなどの連載
- 勤労者を元気にするためのメンタルヘルス視点の解説書
その他
お問い合わせ
mail : info@hito-to-soshiki.institute 宛にご連絡ください。